2017年02月

ああ。でもタイミングも悪かったし、脅し程度の威力だったから、大した被害じゃなかった。俺たちもかすり傷は負ったが、重傷者はいないから大丈夫。」
栄太の優しい声を聞きながら、また葉月の双眸から涙があふれる。
栄太さん。敦は」
しばらく事後処理で忙しいみたいだから、待つしかない」
そうですか」
葉月。信じるんだ。自分を。自分の決断を。」
決断を?」
自分が幸せになれる道を模索して、そして選ぶといい。誰もキミを責めないよ。キミはよく頑張った。もうキミも東雨宮から解放されていい時期だ。」
葉月はその言葉に、ザンを見た。
ザンも静かに葉月を見返す。
あっけない幕引きに、全てが終った実感はなかった。
電話を切り、葉月とザンは抜け殻のように呆然とテレビの画面をNeo skin lab 介紹人 見つめていたのだった。

その後。
生中継で5時間行われた番組が終わり、夕方のニュース、夜には特番が組まれ、牧はずっと出演し続け、一日にしてすっかり国民的英雄の扱いだ。また、夕方のニュースでどの局も大々的にこの事件が取り上げられていた。この事件は、ノア号サバイバル事件』カエルム計画事件』などと呼ばれ、源一郎は雨宮容疑者と呼ばれるようになった。
全て敦たちの綿密な計画通りに事が運んだのだ。
星村苑に所有していたいくつかの別荘は全て売りに出されており、この別荘も栄太の名義に変更されていた。もちろん栄太は雨宮から元の千寿に姓を戻しており、ここにマスコミが押し寄せて来ることもなく、葉月とザンはここで息をひそめて生活していた。
途中、仲間達が顔を見に来て数日滞在して行ったが、それぞれやることがあると東京に帰って行く。だ空少入職 が敦は訪れなかった。
事件当日から1ヶ月たち、葉月はやっと決意した。
私、母を迎えに京都に行こうと思うんだ」
朝食の片付けをしながらザンに言うと、ザンは小さく頷いただけだった。
送って行こう。」
ありがとう。」
葉月はカナンの元住民や東雨宮一族の恨みを買っている可能性もあり、危険がないとは言えない。その申し出はありがたく受ける事にした。
ザンはこれからどうするの?何か考えてる?」
葉月が首を傾げながらザンを見上げると、
お前次第だ」

無事だったようだな」
源一郎の右側を支えて歩いているのが敦だった。ザンもほっとした声だった。
反対側はチームカナンの刑事だろう。栄太たdermes 脫毛 ちの姿はない。
レイに状況を尋ねて来る」
ザンはそっと葉月を話すと、電話を引き寄せて受話器を取った。
敦は厳しい表情で源一郎を連行していた。いつもの飄々とした快活さがない。
厳しい表情で淡々と職務を全うしていた。これが葉月の見た事がない、刑事としての敦の顔なのだろう。
見慣れたスーツにコートを着ていて、こめかみのあたりから一筋血が流れて固まっている。
(怪我してるの?)
えー、確認したところ、連行されて来るのが雨宮源一郎氏で間違いないようです!左右は警察で、一人負傷しているようですが、かすり傷だそうです。爆発によるものでしょうか』
交渉にあたっていた被害者達は無事ですか?』
はい、全員無事な様子で、もう警察に保護され雨宮邸を去っているとのことです!』
その言葉に葉月はホッと胸を撫で下ろす。
雨宮邸の前には、どんどんと騒ぎを聞きつけた報道陣や野次馬が駆けつけており、源一郎と敦たちはもみくちゃにされながら、なんとか車に乗り込んだ。
たった今、雨宮源一郎氏が連行されて行きました!えー、こちらからは以上になります!』
ありがとうございました!次は警察署前を呼んでみましょう』
キャスターが言うと、今度は渋谷警察署前だった。
そこで待ち構えていたのは、凄い数の報道陣。
こちら警察署前です!これから連行されて来る雨宮源一郎氏を多くの報道陣が待ち構えています!また到着dermes激光脫毛 したらお知らせします!雨宮邸から警察署までは車で20分程度かと思います』
喧噪の中、怒鳴るように記者が伝え、そして画面がスタジオに戻る。
さて、ようやく、雨宮源一郎氏が連行されましたね。これで全てテロにまつわる事件は終結したと見ていいのでしょうか?』
被害状況も警察が把握している以上にあるかもしれませんし、これからが大変でしょうね。私は知っている事を全て警察に話しました。これからは、当事者として、被害者の一人として、そして政治家牧海人として東雨宮テロ計画事件被害者の会」を設立することにしました。何かお困りの事がありましたら、被害者の会にご相談ください!』
牧の言葉を継ぐように、被害者の会の相談ホットラインの電話番号とメールアドレス、ホームページのURLのテロップがあらわれた。
放心しながらその様子を眺める葉月。
葉月」
ザンに呼ばれてそちらを見ると、ザンが葉月に受話器を差し出して来た。
もしもし」
dermes 脫毛價錢 あ、葉月?」
栄太さん?大丈夫ですか?!」
ああ、計画通り、ひとまず終ったよ。敦さんも無事だし、お爺さまに怪我もないからひとまず安心してくれ」
おつかれ、様でした。ありがとうございました。ごめんなさい」
何を謝っているんだ?敦さんの判断は正しいよ。キミは来なくて正解だったよ。肉親のあんな姿を見るのは、正直辛かったと思うよ。源一郎氏は事前にこうなることを予測していたんだろうね。爆弾がいくつも仕掛けられていてね。交渉中にほとんど爆発物処理班が撤去したんだが、お爺さまの書斎に二つ残っていたんだ。」

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